2021年の総裁選で最後に手を挙げたのが野田聖子議員ですよね。
総裁選で選ばれた人が総理になるということで、直接投票できない国民も気が気ではない総選挙。
国のトップに立つ人がどんな思想を持っているのか?それを知るには、その人の性格だったり人柄から知ることが大事なのではないでしょうか。
なので今日は野田聖子議員の生い立ちや性格などの人柄、そして評判などどんな人なのか詳しくご紹介したいと思います。
野田聖子の生い立ちや性格
この投稿をInstagramで見る
衆議院議員の野田聖子は福岡県北九州市生まれの東京・田園調布育ちです。
家系が少し複雑で、20代半ばまでは「島聖子」という名前を名乗っていました。
「島」という名字は資産家の母方の姓。そして「野田」は政治家家系の父方の姓になります。
野田聖子の両親が結婚する時に、父は婿養子で母側へ入ったので「島聖子」だったんです。
それが20代までは「島」だったのに「野田」に変わった理由は、野田家を絶やさないためでした。野田家の跡継ぎがいなくて野田聖子が養子に入ることになったのです。
そこには名家ならではの問題があり、野田聖子は野田姓を残さないといけないという使命を担うことになります。
野田聖子の学歴
- 高校:雙葉高校
- アメリカ・ミシガン州 ジョーンズヴィル・ハイスクール
- 上智大学外国語学部
大学卒業後は帝国ホテルに就職し、営業職などを務めていました。野田氏本人は政治家になる気はなかったようですが、転機が訪れます。
祖父の野田卯一が落選して政治家を引退することになった時に、残された後援会の人たちから出馬しないかという話が来たのです。
そして見事に岐阜県議会議員選挙に当選し、史上最年少の県議会議員として注目されることになります。
しかもちょうどその頃に歌手の松田聖子が人気で、同じ「聖子」の名だったことから「政治界の聖子」と話題に!
その後野田聖子は県議会議員として地方で任務に励むうちに、国会で地方のことを全く考えられていないことに気づいていきます。
責任感の強い性格の野田聖子氏。県議会議員では力が弱すぎて何も解決できないと知り、国政に行くことを決意するんです。
ですが1990年の衆議院選挙では落選してしまい、初めての挫折を味わいます。あきらめずに1993年再び衆議院選挙に挑んで初当選を果たした野田聖子氏。
その時の自民党には、女性は野田聖子ただ一人でした。最初の自民党のマドンナ議員として再び注目されることになります。
自民党ではアイドル的扱いでマスコットとしてかわいがられ、スピード出世していき郵政大臣などを務めるように。
ですが男性ばかりの政界ではセクハラやパワハラは日常で、後援会は野田聖子のファッションやプライベートにまで口を出します。
目立たないといけないから派手な色のスーツを着用し、強さもアピールする必要があるからショートヘアにしろだの、色々と決められていました。
そしてみんなのお酒につきあっていくうちに、酒豪と呼ばれるまで強くなった野田聖子氏です(笑)
『不器用』というタイトルの野田聖子議員の著書。
自分が正しいと思っていることは曲げないという、まっすぐな性格が時に反感を買ってしまったり…自身でも自覚しているのが分かるタイトルですよね。野田聖子議員に興味を持った方は読んでみてくださいね。
プライベートでは参議院議員の鶴保庸介と結婚することになるのですが、野田姓を残さないといけないので籍は入れませんでした。
野田聖子らが提出した夫婦別姓法案もなかなか通らず「事実婚」という形をとります。
子供ができなかった野田氏は不妊治療を行い、1度は妊娠するものの流産を経験したりと悲しい出来事も起こりました。
この不妊治療をしている時もずさんな日本の医療システムを体験。不妊治療に対する理解もサポートも全くできていないことを知るんです。
2005年小泉内閣による郵政民営化選挙がありました。郵政大臣も経験している野田聖子氏は郵政民営化には反対派。
小泉内閣から安倍政権にかけては強い経済を目指し、景気をよくするために主に大企業へ目を向けたものでした。
いっぽう野田聖子氏は自身が身をもって体験したことから、弱者目線での政治を目指すようになっていたんです。
反対した人には刺客候補を立てて徹底的に追い詰めた小泉政権。野田氏はなんとか刺客に勝利して当選を果たすものの、離党勧告を受けることに。
さらにプライベートでも旦那との関係が壊れていきます。
野田姓を守るために籍が入れられなかったこと、夫婦別姓の法案も提出したけど通らなかったこと。
ならば子供ができたら子供に野田姓をつないでもらおうと思ったけど、授からず…すれ違っていった夫婦は離婚となりました。
辛い出来事が重なった時期でしたが、その後は良い方向へ向かっていきます。
安倍晋三に呼ばれて自民党へ復党し、プライベートでも新たな男性に出会います。大阪で韓国料理店を営んでいた野田文信(旧姓は木村文信)です。
安倍政権で内閣府特命担当大臣を務めていた野田聖子ですが、2009年に自民党は野党へ落ちてしまいます。
でもそれが功を奏すんです。野田氏は野党になって時間が空いたため、再び不妊治療に挑みます。
卵子提供は日本では合法でもなければ違法でもない、グレーな部分。
怪しいグレーゾーンなビジネスしか行っていない日本ではなく、アメリカで卵子提供を行いきちんとした治療を受けることに。
そして見事成功して妊娠することができたのですが、お腹の子は重い障害を持って出てくることが判明したんです。
かなり悩んだ末に野田氏が出した答えは「絶対に産む!」
何年も授からなかった命をやっと授かった、この先どんな未来が待っていても産まない選択肢はないと決意し50歳で出産したのです。
この投稿をInstagramで見る
それからは政治家としての激務と大変な子育て人生が始まります。
ですが同時に「弱者に目を向けた政治を行うべし」という政治理念が野田氏の中で確立していくんです。
- 不妊治療の不整備
- 女性社会進出のしづらさ
- 障害を持つ子どもをどうやって社会に送り出せばいいのか
こういった問題を解決することが政治家の仕事なのではないか?
政治家がやるべきは権力争いをすることではない。弱っている、困っている人たちを助けるために仕事をするべきという考えになっていった野田聖子議員です。
そして女性政治家として立ち上がり、安倍政権に対決を挑む決意をするのですが…
この投稿をInstagramで見る
2015年も2018年の総裁選も出馬したいのに20人の推薦を確保できず、安倍政権に抵抗できない期間が続きます。
野田聖子氏の思想はブレずに弱者目線の政策、ずっとこれを訴えてきました。ですが賛同してくれる議員が党にいないんです。なぜいないんでしょうか?
野田聖子議員と真逆の思想を持つのが高市早苗議員です。高市氏の政策『サナエノミクス』は『アベノミクス』を継承するもの。高市氏の最大のテーマは「国防」です。
反対に野田聖子議員の訴えは「安全保障は国防だけじゃない」ということ。
日本の人口は減り続けています。人口が減少して栄えた国はありません。国は中から滅びようとしているんです。
軍事や領土のことばかり考えていてはいけない。領土を固めてもミサイルを防いでも、このままでは日本が滅びるのは目に見えている…。人口減少をなくし、増やしていかないといけないのです。
それにはなぜ人口減少が起きているのかを理解する必要があります。
古い考えの高齢政治家ばかりが牛耳る日本。「人口が減少するのは女性が子供を産まないから」と、女性のせいだと思っている思想がヤバイと野田氏はいいます。
なぜ子供を産まないのか?それは出産しても仕事を続けられる仕組みが整っていないから。
男性も育休を取って一緒に子育てができる環境にというけど、残業が続く長時間労働で男性も疲れ果てているのが現実です。
野田聖子議員の著書『この国で産むということ』。不妊治療などの知識を知りたい方はチェックしてみてください。
人口が減少している原因は長時間労働と男女の不平等さにあると野田氏は訴えています。
安心して子供を産める社会になれば子供は必然的に増えるんですよね。経済も国防も子供が増えることからやらないといけないのにできていないのはなぜでしょうか?
これは野田氏の政治理念に賛同してくれる議員が少ないことにも関係しています。
「野田聖子の性格が悪いから」という報道もありますが「政治家の価値観が古いから」というのが本質かもしれません。
野田氏いわく、この価値観は明治時代からアップデートされていないといいます。
国家優先だった考え方は現代社会には向いてない。
たとえ見方が少なくても「古い価値観を変えていこう!」と、強く訴える野田聖子はスーパーマザーといえるのではないでしょうか。
野田聖子の評判
この投稿をInstagramで見る
野田聖子議員の生い立ちや性格を通して人柄を見てみると、決して悪い人には見えないと思うのですが、いまいち評判が良くないのはなぜでしょうか?
原因はいくつかのスキャンダルのせいです。
「GACKTコイン」といわれる仮想通貨スピンドル騒動。これに野田氏の旦那が関与していて、上場するよう野田氏が圧力をかけていたという報道があったり。
また同じく旦那が、元暴力団員であると裁判所が異例の事実認定をしたという報道があったり。
野田氏は否定していますが、真相ははっきりしていません。さらに野田氏が中国と仲がいいことについても懸念を示す人が多いようです。
野田聖子ってどんな人?まとめ
性格や生い立ちからたどっていくとスーパーウーマンのようですが、スキャンダルのせいでなかなか本来の政治思想まで知ってもらえない野田聖子議員。
なんだかすごくもったいないという気持ちになりますよね。。闇の部分がなく、不屈のスーパーマザーでいてくれたらもっと支持されるんじゃないでしょうか。